<クチコミが良い塾がいい塾ですよね?>

人の好み、性格は違うので、ある人には合っても他の人には合わないということが普通にあります。他人が良いと言っていても、どういう点が良かったのかまで聞かれた方がいいです。

合格した当時はすべてに感謝モードになるので、評価は割り引いて受け取る必要があります。
たとえば、医学部に合格した人の親が「あの塾に行っていたおかげで合格できた」と言っていたとしても、その塾が英語しかやっていない塾であったなら、まともな受験生はだまされません。なぜなら、英語ができることは、医学部や難関大学受験の前提条件に過ぎず、英語ができる受験生の中で、理系なら数学や理科の出来不出来で、文系であれば国語、小論文、社会の出来不出来で合否が争われていることが普通だからです。

卒業生が塾の宣伝をしている場合も要注意です。実はその塾でアルバイトをしていて、在校生を入塾させるとボーナスが入ることになっているかも知れないです。あるいは、授業料の減免を受ける条件として後輩への宣伝が課されているかも知れないです。良いクチコミはお金で買うことができるのです。

クチコミを頼りにされるのは、自らの判断の放棄に等しい、というのは言い過ぎでしょうか。

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