BENBUでは、保護者の皆様に一堂に会していただいての説明会を実施しておりません。理由は下記の通りです。
◆全員対象の説明会を実施しない理由
集団授業や映像授業を提供する塾であれば、年間のカリキュラムを説明するとともに、在籍した生徒の合格実績を説明することができます。なぜなら全員に同じ説明が可能だからです。小中学生対象の塾では、生徒に判断力が乏しいことがあるために、保護者の方にあらかじめお知らせしておくことがある場合もあります。
これに対しBENBUでは、部員ひとりひとりへの対応が異なり、全員に同じ説明ができる内容が少ないです。結局は説明会のあとで個別に相談ということになります。他の方の相談中ずっと待っていただくのであれば、別の日に面談を設定させていただいた方が良いことになります。そのため、全員対象の説明会は実施しておりません。生徒は高校生中心ですので、判断能力が十分にあるという事情にも支えられています。
一般の塾では3月頃と長期休み前に説明会を開催することが多いです。これは入塾や季節講習への勧誘・宣伝が目的です。説明会会場に多数集まっていただくことで勧誘されやすい状態になるという心理テクニックが裏にあります。わたしも以前、雇われ講師の時代に小中学生の保護者の方を対象に説明会を担当していましたが、100%宣伝目的でした。生徒の全員が一斉に同じことをするので、全員参加の説明会を開催できたわけですし、季節講習では高い別料金をいただくために開催する必要があったわけです。説明会の開催経費も料金に上乗せされています。塾側には、1回または少数回の説明で済み、個別の説明よりも入塾する人が多くなるというメリットがあります。説明会は塾側の利益のためにあるといえるくらいです。
BENBUでは夏休みであっても少なくとも15時~22時の7時間はいつも通り勉強できますので、季節講習をして特別料金をいただく理由がありません。普段から毎日季節講習を通常料金で実施しているようなものです。季節講習は塾にとって一気にたくさん稼ぎその代わりに休みをたっぷり取るためのおいしいシステムですが、それをあえて捨てているBENBUのような塾はほかにはないと思われます。
なぜ休みを取らないのか。
高校生、特に大学受験生にとっては、毎日の勉強がなにより大切で、それをサポートするのが塾の使命だと考えているからです。
◆BENBUの指導について
BENBUは、質問対応を中心に、どういう教材をどう使い大学入試に向けてどう進めていくかについて、生徒一人一人に合わせた指導をしています。
したがって、質問への回答であれば、まったく同じ問題についての解説でも生徒によって違っています。その生徒が最もよく納得でき、かつ、類題にも対応できるようになるために、どういう説明が響くか、どこまで丁寧に言葉を継ぎ足すか、それともあえてステップを飛ばして頭を使ってもらうかなど、つねに反応を見ながら解説をしています。
また、受験指導については、生徒の特性、優位性を活かしながら、できる限り効率よく勉強を進められるよう、教材やそのこなし方を指導しています。生徒の希望と実力とに大きなギャップがある場合には、客観的に要求される具体的な勉強量の水準を示し、そこに向けての努力ができるかどうかを実践してもらっています。
部員の習熟度はバラバラで、学年のトップクラスの人もいれば、中学レベルの確認が必要な人もいます。勉強よりもカウンセリングが必要な場合もあります。
高校や多くの塾のように、全体の一部に照準を合わせた集団授業や映像講義をメインとし生徒側への一方的な情報伝達で終わりとはしません。それが他にはない特徴です。
◆大学入試に向けた理想ルートについて
公立中学から県立高校に入学された生徒について、理系の難関大学を目指す場合のモデルケースを示します。
1年生のうちに英単語帳を1冊マスターするとともに学校の教材で英文法を一通り身につけます。数学は授業進度や定期テストとは関係なくどんどん先に進み、できれば網羅性の高い問題集を潰しながら少なくともⅡBまでは終えます。
理科も授業にはついていきながら、その範囲の学校の問題集をこなしておきます。
2年生では学校の教材以外で、英語の長文をどんどん読みこなしていきます。その時点でのレベルより低いカンタンなものから着手し、文構造を意識しながら読み込むことをひたすら続けていきます。問題集であればレベルを変えながら10冊以上はこなしたいです。英作文もどんどん書き、添削してもらって英文法を固めつつ適切な表現、単語の使い分けを身につけていきます。英単語帳は入試レベルのものをまた1冊マスターします。英語に関しては入試問題(個別試験)で6割以上は取れるレベルにまで仕上げていきます。数学はⅢCまで終え、さらに難しい問題集に移ります。
理科は授業進度に関係なく入試で選択する科目を学び終え学校の問題集も解き終えておきます。
3年生では英語にかける時間・労力を減らしていきます。少なくなるほどいいです。3年生になっても学校の英語の負担は大きいので英語の塾に通っている場合ではありません。時間を浮かせて数学、理科に時間を注ぎ込んで実力を上げていきます。3年生になっても英語に長時間をかけているようでは難関大学合格は厳しいです。英語は2年生までに多量の問題にあたることで実力を合格レベルまで高め終わっていることが難関大学・学部を狙う前提条件です。
夏には共通テストの過去問を解き潰し、9月からは志望校の個別試験の過去問を解き進めていきます。
以上は一つの例にすぎません。
生徒ごとに事情が違いますし、部活動の影響も大きいです。
ただ、3年生の夏までに入試で使う科目の全課程を終えていないと、難関大学・学部入試では勝負にならないですが、これは、都内のいろいろな塾・予備校の講師に共通した見解です。