<同級生の多くが通っている塾は安心ですよね?>

同級生が多いなら、高校と同じじゃないですか?
高校でも同じ授業を受けていて学力差がついてしまっています。塾でも同じ授業を受けるなら、同じことになるのではないでしょうか?

塾で同じ授業ではなく、上クラスと下クラスのようにクラス分けがなされて別内容の授業であったとしたなら、学力差が固定化されることになりそうです。できる人はよりできるようになっていくのに、できない人はそうはなりません。下クラスのままじゃ、しかたがないです。上下は固定化され、その差は拡大していく一方です。
上クラスにあがるためには自分で努力するしかありません。
あれ? 力をつけたいから塾に通っているのに、自分で努力するしかない!? この矛盾に気づく人は少ないです。

同級生の多くが通っているのに、もともと「できる」人だけが「できる」ままで、他の人はせいぜい定期テストの過去問配布のおかげで短期的に成績が良くなっているだけだとしたら、その塾になんのために通っているのでしょう。実績として喧伝されることになるような生徒であればいいですが、そうでなければ通う理由がないように思えます。下クラスの生徒は、なぜか、自分には無理だとあきらめてしまっていて努力をあまりせず、とりあえず通っていればいいかと考えているだけに見えます。

みんなが通っているから安心だと思ってしまう心理が理解できません。よくできる人が通っている塾と同じ塾に通っているから安心だ・・・とでも思っているのでしょうか。思考停止かつ現実逃避にしか思えないです。多数派にいればよかったのは、県立高校受験までです。高校から先の人生は多数派に属することを求めるのではなく自分できちんと考えた人が成功していくと思います。これからの時代は特にそうなっていくように感じられます。二極化というのは、半分ずつに分かれるということではなく、ほんの一部のうまくいった人と、大多数のそうではなかった人に分かれるということだと捉えています。
大学受験での合格者は、受験生の中では少数派になります。群れることで安心感を得ていると多数派になってしまうかも知れません。

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