前のメッセージで、県立高校の教師が入学者に対する説明会で塾に入らないように言っていたことに
触れました。
この時期に塾に入らないように力説するのは、主に、部活動に加入させたいからです。
何もわからない状況で、大半の生徒が加入するというウソをつかれれば、そういうものかなと安易に
加入してしまいがちです。
中学校の延長で、しばらくは楽しいでしょう。
しかし、授業が始まると、部活と勉強の両立は、とても厳しく辛いものだという現実にようやく気づく
ことになります。この頃には、退部しづらい雰囲気になっていることが多く、授業がどんどんわからなく
なっていきます。退部したいと顧問に言っても、受け付けてもらえないことが多いです。
先輩や顧問が、脅迫まがいの言辞で退部させないようにしてくることもあります。
入るのは簡単で、やめるのが難しいのです。
本来は部活動とは自主的な課外活動にすぎないので、生徒の意思だけで退部できるのですが、
退部届に顧問の捺印が必要だ、などというウソを言って、退部を認めない顧問も現実に存在します。
教師や先輩から勧誘されることも多くなりますが、加入は慎重にしてください。
授業が本格的になり、様子がわかってから加入を考えるのが賢いです。
部活動に参加することのメリットや、参加しないことのデメリットをしつこく言ってくる教師もいると
思いますが、「やることがあるので」などとスルーしておけばいいです。
今日の朝刊に県教職員の異動一覧が入っていました。
それを見ると、つくばや土浦の大学合格実績のある県立高校の教師は、そうでもない高校から入って
きたり、逆にそうでもない高校に行ったりしていることがよくわかります。
あまり勉強に力をいれていない高校では、部活動が盛んです。
高校生活のすべてを部活に捧げる的な日々を、生徒も教師も送っていることがよくあります。
そうした高校から入ってきた教師は、前任校と同じように部活動に燃えます。
ですが、もし、有名な大学に行きたいのであれば、安易な部活動加入はしてはいけません。
誘い文句として、部活動を頑張りながらも難関大学に合格した先輩の話をしてくることが多いですが、
そんなすごい生徒は、ほんのわずかで、例外です。
部活動にばかり熱中するあまり、授業についていけなくなり、留年のあげく高校をやめた生徒のことは
言いません。
土日もずっと練習や試合があって参加が強制されるような、いわゆるブラック部活に入っていれば、
当然に勉強時間は少なくなります。
平日も筋肉痛や疲労感を抱えながら授業を受け、部活でへとへとになって帰宅したあとに、多量の課題を
こなし、難しい内容を身につける、まるで修行僧のような日々をずっと送り続けることができれば、難関
大学に合格することもあるでしょう。しかしそれは、運が良かったから入れたにすぎません。
しつこく勧誘してくる教師がいたら、その教師の出身大学・学部を聞き出すか調べてみてください。
決して難関大学ではないはずです。
自分の人生がかかっています。安易な行動で人生の選択肢を自ら少なくするようなことは避けましょう。
志望校を不本意に下げざるを得なくなったり、志望校に不合格となったりしても、部活の顧問は責任を
とりません。それどころか、合格した生徒もいるのだから、努力が足りなかったおまえが悪いといった
言い方をするでしょう。
部活動への勧誘は生徒のためを思っての行為ではありません。部員を増やしたいという自分の都合による
行為にすぎません。
全国の難関中学・難関高校出身の高校生と競い合うような大学に行きたいなら、すでに勉強面で遅れて
いるのですから、部活動に大半の時間を費やしてはいけません。
新高1生のみなさん、部活動加入は慎重に
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